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歯医者なのに痛くない

出来れば行かずに済ませたい。歯が痛くなったり、歯ぐきが腫れたら、嫌々通って治してもらう。多くの人にとって歯科医院はそんな場所ではないでしょうか?

 
虫歯や歯周病に「なったら」駆け込むのではなく、「ならない」ために通うのが予防歯科。
治療をするわけではないので痛みはありません。
今残っている自分の歯をこれ以上減らさないために、一生自分の歯で過ごすために行く歯科です。

治療した歯の寿命

歯に問題が 起きてから歯科に行くのは、歯を失う道といっても過言ではありません。
かかりつけ医はなく、痛くなったら近くの歯医者を探して「小さな虫歯なら少し削って詰める」「大きな虫歯なら神経をとってカブセ物を入れる」そして、治療が終わったらまた何かトラブルが出るまでは歯科医院には行かない。
これでは歯を失ってしまします。

歯を削って入れる詰め物やカブセ物は、「歯を治した」のではなく「歯を補った」だけで、削った歯は一生戻りません。
また、人工物ですので「入れたら終わり」ではなく、メインテナンスが必要です。

〈 むしば治療後の詰め物、カブセ物の寿命 〉

岡山大学予防歯科学 森田学教授研究


 
レジン(プラスチックの詰め物)

 
インレー(銀の詰め物)

 
クラウン(銀のカブセ物)

 
ブリッジ(銀の連結カブセ物)

 

この研究でもわかるように銀歯やプラスチックで治療した歯は10年と持ちません。

お口の中は常に細菌がいますし、冷たい物や熱い物という温度差にさらされ、食べ物を噛む時には強い圧力がかかります。そのような過酷な環境ですから、詰め物とカブセ物の間に隙間が出来て外れたり傷んだりします。

そしてトラブルが起きてから歯科に行くと再治療になり、さらに歯は削られて小さくもろくなっていき最終的には歯を失います。
こうした悪循環に陥らないために日頃の「セルフケア」や定期的な「プロフェッショナルクリーニング」が必要です。


予防歯科で歯を守れることは実証済み

治療で歯を失い続けた日本人。多くが長年にわたり痛くなったら歯医者に行き「治療→再治療→抜歯」というサイクルを繰り返し、歯を喪失し続けました。

「予防歯科先進国」といえばスウェーデンが有名です。スウェーデンでは、虫歯の平均本数は日本の半分以下、歯周病はなんと4分の1しかありません。

平均虫歯本数


日本
スウェーデン

歯周病患者の割合

日本
スウェーデン

 
「スウェーデン人が歯が強い」ということではありません。
1970年代までは日本と同じように多くの人が虫歯や歯周病にかかり、歯を失う人も少なくありませんでした。
この状況を改善しようとスウェーデン政府が国を挙げてプロジェクトをスタートしました。
イエテボリ大学での研究データを基に「予防歯科」を医療政策として採用し、国民に定期検診を受けることを促しました。

その効果は絶大で、スウェーデンは世界で最も歯科疾患の少ない国と言われるようになりました。
予防歯科で歯を守れると言うことが実証されたのです。

定期予防受診率


日本
スウェーデン

80歳の平均残存歯数


日本
スウェーデン



成人の歯は全部で28本あります(親知らずは含まない)
定期的に予防歯科に通っているスウェーデンでは80歳の時に残っている歯の数は21本、日本人はたったの9本しかありません。もとの歯の数の3分の1以下です。
21本と9本では食べられる物がまったく違いますので生活の質が変わるのは歴然ですよね。



でも「海外と日本は制度も違うから。。。」と思っていませんか?
日本でも予防歯科で歯を守れることを実証して成果を出している歯科医院があります。

山形県酒田市の「日吉歯科診療所」です。院長の熊谷崇先生はメインテナンスを基本にする歯科診療所を30年以上前から実践してきた予防歯科のパイオニア。
NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀~」やテレビ東京「カンブリア宮殿」などでも取り上げられ大きな反響を呼んでいます。

40年近く前から治療を繰り返さない予防重視のスタイルを貫き、5歳前から診療所に通う子どもが20歳になっても虫歯が1本もできないなど、世界屈指の実績を上げています。

歯科疾患実態調査とよばれる厚生労働省が実施する歯科保健状況に関するデータと比べても、日吉歯科診療所での予防歯科が実証され、虫歯や失った歯は非常に少なく歯は予防で守れるという結果が出ています。

20歳平均虫歯本数


日吉歯科患者
全国平均

70歳平均喪失歯数


日吉歯科患者
全国平均

 
当院でも山形県酒田市の日吉診療所まで行き、直々に熊谷崇先生より指導を受け、科学的根拠に基づいた予防医療を学んできました。
個々の患者さんに合わせた予防プログラムで国際標準のオーダーメイド型メインテナンスを受けていただくことが出来ます。


予防歯科の先にあるもの

予防歯科で守れるものは、「虫歯の予防」「歯周病の予防」そして「全身疾患の予防」です。
“お口の中の病気はお口の中だけのもの”と考えていませんか?
 
近年、お口の中の細菌が全身にもたらす影響についての研究が進められており、様々な病気に関連していることが分かってきました。
 

〈お口の健康を守ることで予防できる全身の病気と関わり〉


日本人の死因で多い「ガン」「心疾患」「肺炎」「心疾患」「脳血管疾患」も含まれています。
口内の衛生管理は寿命をも左右します。

これ以外にも自分の歯でしっかり物を噛むことによって認知症の予防にもなりますし、お口の健康は全身の健康の源です。
そして、予防歯科を受診する時期は早ければ早いほど効果があることが実証されています。

「人生の振り返り」に関する調査でで55~74歳の男女に行ったアンケートではこのような結果が出ています。
 

〈健康について後悔していることTOP3〉

日経プレジデント/gooリサーチ調べ

 
退職して、仕事中心から自分中心の生活になった時に、食べること,話すこと、笑顔などお口の問題に気づきその時には重症化していて「もっと早くから気づいていれば…」と後悔した結果です。

「悪いところだけを治す」事を目標に歯科医院に通うのではなく、「歯を出来るだけ長くもつ」ことをゴール設定にして、予防歯科にしましょう。

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