予防歯科治療
「悪くなってから歯医者へ行き治療した方」
と
「悪くならないために歯医者へ行き、検診で予防歯科を受診した方」
どちらが歯をたくさん残せるでしょうか?
予防歯科治療を受けている人は、80歳で23本残っています。それに対し、予防歯科治療を受けなかった人は80歳で7本しか残っていません。
このことから定期検診を受けることが非常に重要と言えます。
では、具体的にどうすればいいのでしょう。
当院では3ヶ月ごとの定期検診を推奨しています。
①歯磨きの徹底
3ヶ月に一度のクリーニングで虫歯を防ぐことは不可能です。歯にはプラーク(歯垢)がたくさん付着しています。プラークは時間が経つと歯石に変わり、歯石は歯周病や虫歯の原因となります。歯石にしないためには、プラークの時に汚れをきちんと落としてしまうことが重要です。
そのため、患者様には日々の歯磨きをしっかりと行っていただくようにお願いしています。もちろん、歯磨きの仕方は一緒に練習していきます。
毎日使うお風呂を3ヶ月に一度しか洗っていなかったらどうですか?気持ちのいいものではありませんよね。歯磨きも同じで、しっかりと毎日行うことが大切です。1日一回でいいので、徹底した歯磨きとフロスを行いましょう。
②初期の虫歯を早期に発見して神経を守りましょう
虫歯が進行すると、削って詰める処置から神経を抜く処置に変わります。歯の神経は抜いてしまうと枯れ木のように栄養が行き届かない状態になるため、とても脆くなります。神経を抜くと、歯の寿命は半分になってしまいます。抜いた神経は二度と元には戻りません。つまり、歯を失わないようにするためには、神経を抜かないことが大きなポイントになります。
では、どうすれば神経を抜かずに済むのでしょうか。
それは虫歯がまだ小さな段階で発見し、治療してしまうことが重要なのです。定期検診を受けていただくことで、早期発見早期治療を目指します。
当院でのとりくみ
・1時間しっかり時間を確保する
定期検診は30分くらいでささっと終了してしまう歯科医院が多いです。当院では1時間しっかりと時間を確保して、徹底的にチェックとクリーニングを行います。
・歯科衛生士もライト付きの拡大鏡を使用
定期検診を行う歯科衛生士は、ライト付きの拡大鏡を装着してお口の中をチェックします。拡大鏡は6倍に拡大されて見えるため、肉眼では見落としてしまいそうな細かい汚れや虫歯をしっかりと見ることができます。
・検診時のレントゲン撮影当院では毎回、定期検診の際にレントゲンを撮影します。虫歯が一番多い場所は、歯と歯の間です。レントゲン撮影することによって、歯の中で進行している虫歯はもちろん、骨の状態や歯ぐきの下に付着している歯石を確認することができます。