治療後のケア・サポート
歯科医院では歯を治せば、患者様は「もう治った!」「これで虫歯にならない!」と思います。しかし、歯科医院でやっている治療は、虫歯をとり、歯より安定性の悪い材料(金属やプラスチック)を詰めているだけなのです。
当然、歯と人工物の間には継ぎ目があり、継ぎ目にはゴミが溜まります。
実は「治療した状態=天然の歯より虫歯になりやすい状態」なのです。
ケアをおろそかにすれば、当然ながら新たな虫歯や歯周病を招きます。食べかすを放置すると、24時間でプラーク(歯垢)になり、72時間で歯石になることをご存知でしょうか?
健康な歯を保つためには、歯科医が治すだけでは不十分。歯科医が適切な治療をして、ご本人が根気よくプラークコントロールを続ける「二人三脚」が欠かせないのです。
定期検診の受診率と残存歯数は比例する!?
年を重ねても歯が多く残っている方と少ない方の違いは何かご存知ですか?実は、「悪くなってから歯医者に行った」か、「悪くならないために歯医者に行き、定期検診で予防歯科を受診した」かの違いなのです。
3ヶ国で比べると、日本は予防歯科の受診率が非常に低いです。そのため、80歳になった時に歯が残っている本数は8.9本と3ヶ国の中で最も少ないのです。アメリカの受診率は80%で15本、予防歯科にとても関心の高いスウェーデンでは25本と3ヶ国の中でトップの残存歯数を誇っています。
年を重ねると、いずれは義歯になる。そう思われる方も多いかもしれません。しかし、3ヶ月ごとに定期検診の受診を義務づけているスウェーデンでは、ほとんどの国民が若い頃と変わらない歯の本数を維持しています。
ただし、プラークコントロールを、ご本人だけに委ねるわけではありません。当院では、掃除がしやすいように、磨き残しをつくらないための環境を整えます。また、検査データや現在のお口の状態が一目でわかる「虫歯診断書」も作成。自宅でのケアもサポートしています。